ここでは、学生ローンの融資について少し考察してみたい。
学生ローンのホームページによれば、どの会社も融資限度額を50万円までとしている。
しkし、実際に50万円まで借りられるケースはまずもってない。
いいとこ35万円だろう。
しかし、35万円とてなかなか通るものではない。
よほど条件が整わない限り無理だろう。
学生ローンの借り入れ限度額で最も多いのが20万円から25万円だ。
ホームページや契約書などに記載されている限度額50万円は、あくまでも学生ローンが貸付できうる最上級のものである事に留意すべきだ。
また、利用限度額を決定するにあたっては審査は必要であり、収入や他社の借り入れなどが大きくかかわってくる。
ただし、利用限度額の決定は収入や他社の借り入れだけではなく、複雑な要素が絡み合ってくるのだ。
一概にこうだからいくらまでOKとかそう単純なものではない。
例えば、居住形態では一人暮らしか親と同居か、持ち家か借家か、居住年数は何年か、借家の場合、民間のアパートか公務員住宅や社宅なのか、これ1つとってもこれだけ要審査項目がある。
アルバイトにしてもそうである。
業種や継続期間なども重要視されるだろう。
また、以外と知られていない要素として、家族構成もおそらく見ていると推測される。
例えば、高校生から大学生にかけての兄弟が多くいる場合と、一人っ子の場合で考えてみる。
まず、学生ローンの本質を考えた場合、他の消費者金融と圧倒的に違う点は何か?
これを考えると答えはたやすい。
学生ローンの側から見た場合、万一融資先の学生が焦げ付いてしまった場合、その親は頼りになるのでなないか?
もちろん、表立って請求したり、積極的に借り入れの事実を明かしてしまう事は法的にも問題があるし、モラル的にも反する。
しかし、長期延滞に達した時、所在確認等の電話連絡は十分に考えられまいか?
そのついでに事実を打ち明けてしまえば、あわよくば代理弁済も十分に期待が持てよう。
その際、高校生や大学生の兄弟が多くては、子供の学費に金がかかり、借金のかたがわりどころではない。
逆に兄弟もなく、親と同居で自宅は祖父の代から住んでいるというケースの場合はどうだろう?
学費はもちろん、家賃もかからない。
よって生活レベルは明らかに高い水準を維持しやすい。
生活レベルが高ければ、多少の借金の肩代わりも容易だろう。
少々突飛な考えかもしれないが、ありえない話ではない。
実際、大手消費者金融でさえ、配偶者の有無や配偶者の職業、同居家族の情報等も取り入れている。
必要ないのであれば、わざわざ抵抗のある家族情報などを申込書に書かせるわけがない。
必要だから、抵抗感のある家族情報の記入も求めていと考えるのが自然である。
いろいろと学生ローンの融資限度枠の仕組みについてウンチクをたれてみたが、ことわっておくがいずれも推測である。
実は全く異なるところに利用限度額を決定づける何かがあるのかもしれない。